日々の気づきと趣味のブログ

日常で気づいたことやスキーなどの趣味について綴っています。

かつて自己犠牲は美徳だった

  先日、「身勝手な世界に生きるまじめ過ぎる人」を読んだことを書いたのですが、他にもいくつか気付きがありました。

  日本には滅私奉公当為言葉があるように、自己犠牲が美しく扱われ、かつては会社のためにということがもてはやされたことがありました。

  今そんなことは表には出てきませんが、根強くあるような気がします。

  でも、先の本を読むと海外にもそれに近い思いを抱いて自分を傷つけてしまう人たちは普通にいて、もともと他人と争うよりは自分が我慢すればという思いの種類の人間は国を問わずいるんだなと思いました。

  私も、それは良い事だとむしろ美徳ぐらいに思ってしてきました。ある意味、他人と争わなくて済んで楽なので。でもそれは心身の病気として表に出てくることになりました。

  じゃあそれを止めて外に出すようにしましょう、周りとの争いも辞さない覚悟で生きましょう、っていわれても急にできないのです。自分を苦しめても平気なのですか?と言われて、そんなわけはないのですが、元々性格的にそうなって、それを長年してきてしまっている者にとって、それは更なる追い打ちとなります。

  でも自分を犠牲にする生き方は破綻します。罪悪感は消せなくても、自分のためにそれを覚悟して生きることはできます。

  使い方は少し違いますが、「先(ま)ず隗(かい)より始めよ」。大切にするのはまず自分から、そのための不利益(罪悪感)は覚悟しようと思います。周囲と戦うのではなく、とにかく自分に寄り添うことに意識を集中しようと思います。

奥揖斐 秋の空 そろそろ冬が近づいてきました