日々の気づきと趣味のブログ

日常で気づいたことやスキーなどの趣味について綴っています。

アニメのセリフ

  私は、もう50も半ばですが、1年ほど前から「銀河英雄伝説」というアニメをよく見るようになりました。

  昨日もそれを見ていて、主人公のヤンが自分の養子ユリアンに言った言葉が心に残りました。「将来の恐怖を持って、現在の流血を正当化する輩は、過去にいくらでもいたさ」と、言うセリフです。専制君主が民衆を弾圧する背景を説明したものですが、私はこれを自分に置き換えて聞いていました。

  それは、あれをしたいな、これができたらいいなと思う反面、それをするにはああだし、それするとこうだしという不安や恐れから、せっかくの現在の夢や想いを押し殺してまう。まさに「将来の恐怖を持って、現在の自分に対する虐待を正当化している自分」と言う図式です。

  以前なら、そうは言っても...と思ったけれど、最近は、自分を大切にすることこそが大切と思えるようになってきたので、ヤンのセリフはグッときました。このアニメは、銀河系を舞台にした民主国家と専制国家の戦いの物語なのですが、民主国家は政治家が腐敗し私腹を肥やし、対する専制国家は名君が人民を大切に国家を統治する中での戦いなので、人が国家と言う枠組みの中でどう生きるのかを、登場人物を通して語られることが多く、考えさせられることが多いアニメです。

  こういうことを構想できる人は、考えて構築していくのか、インスピレーションが豊富に湧いてくるのか、何れにしても一人の作者からあんなにたくさんの人の生き様を描けるなんて、すごいなーと思って観ています。

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銀河英雄伝説から