日々の気づきと趣味のブログ

日常で気づいたことやスキーなどの趣味について綴っています。

仕様書で作るか、仕様書を作るか?

  今日は「みちよさんのVoicy」を聴いていて、昔(20年以上前)、技術者として宇宙ステーション用 のポンプの開発に関わらせてもらった時のことを思い出しました。

  みちよさんのお話は、完璧を待っていたら何も始められませんよ、20%ぐらい準備できたら、もう始めてもいいぐらいですよ、と言うものでした。それとポンプの開発がどうつながるのかと言うと、宇宙開発って前例がないことが殆どなので、設計の元になる仕様書というものがしょっちゅう改訂され、その度に設計を変更し、図面を直し、時には発注した材料や加工が無駄になってしまうこともありました。ある時思い切って何でそんなに仕様が変わるのか、お客さんに尋ねたところ、「宇宙開発には、製品の開発だけでなく、仕様書の開発も含まれているのです。そしてそれはロケットの打ち上げ後も続くかもしれません。」と、言われてしまいました。「えーっ!」と、驚きました。よくそれで宇宙で無事に運用できるものだなと (^^;

  でも、新しい物、これまでになかったものが世に出るときは、そういうものなのかもしれません、完璧なものができる頃には、もう次のものが不完全ながらも世に出て広がり始めるのかなと思います。

  20%も準備ができれば、GOサインのようです (^^)

f:id:TacTac:20220224203936j:plain

SFU

f:id:TacTac:20220224203955j:plain

宇宙ステーションの「きぼう (JEM)」