日々の気づきと趣味のブログ

日常で気づいたことやスキーなどの趣味について綴っています。

心と思考と言葉

  見えない世界や引き寄せの話になると、思考ではなく感情が大切だと言われます。思考はエゴとみなされて、どちらか言えば悪者としての扱い。

  でも、今日見た映画 ”The Letter Writer”「ビューティフル レターズ_綴られた言葉」は思考とその表現ツールとしての言葉について、とても深い優しさを感じられるものでした。

  毎日知らない誰かへ、電話帳を頼りに、励ます手紙を書き続ける老人と、偶然それを受け取って励まされた女子高生(?)が、送り主のその老人を探し出し、その出会いから周りの人への思いやりについて学んでいくお話しでした。

  キーとなるのは人を励ます言葉が書かれた手紙たち。受け取った見知らぬ誰もが涙を流し感謝する言葉が書かれている。

  それを作り出すのは表面上は思考ですが、その奥にあるのは書く人の温かく人を思いやる心。そう、思考は心や感情を表現するために必要な、言葉を紡ぐための大切なツール。エゴだけではないのです。

  人が他の動物や植物と異なることの1つは、思考を使って生み出す言葉によってお互いにコミュニケーションをとること。

  テレパシーみたいな便利なものではなく、不自由ながらも、だからこそ相手への想いや感情がなければわざわざ生み出すこともない言葉。

  その言葉は受けた人の心を暖め、喜ばせ、励まし、そして勇気づけることができる。もちろん逆もできますが。

  せっかくテレパシーがうまく使いこなせない人間に生まれてきたのだから、言葉を大切にしたいと思いました。古今東西、時も場所も超えて美しい言葉が地球にはたくさんあって、今も生まれていてることだと思います(言語に関わらず)。

  言葉は人の心が思考を経由して表現されたもの。それを味わうことも、いまここで人間をやっていることの理由の一つかもしれませんね。

奥揖斐の車中泊 朝の空