日々の気づきと趣味のブログ

日常で気づいたことやスキーなどの趣味について綴っています。

ストーリー

  なんにでも、それにまつわるストーリーがありますが、今日は久しぶりに行った神社(正確には大社)の宝物殿が偶然公開されていて(何十回と来ているが初めて)、地元のボランティアの方が解説をして下さいました。古そうな木版に何か書いたもの、狛犬、刀、鎧といったもので、もし説明が無かったら、「ふーん」で5分もかからずに出ていたと思います。

  この神社は、2400年以上前、この地に採れる鉄鉱石を使った刀か何かのために来られた、初代の神武天皇の使いの話から始まり、関ヶ原の合戦で陣を構えていた毛利軍が去る時に焼かれ、それを3代将軍家光が再興したらしく、古い木の板にその再興のことが書いてありました。もっと細かい話もあったのですが、木の板一枚にどれだけ話があるのかって感じでした。大正時代に書かれた地図にあった建物が明治時代の地図に無くなっていて、それは神仏分離の政策で神社に仏塔があってはいけなくなり、地元の人が他の場所に移設したからだそうでした。言われないと気づけません。神社の少し離れた運動公園の丘の上にあるあの塔はそうだったのかと、知ることができました。その他にも狛犬も対で置いてあって目の前で見ると大きくて立派で、所々金箔の後も残っていました。尻尾が9本あることなと、教えてもらわないとこれも気が付きませんでした。

  今回は地元の方が、せっかくの宝物を公開しないのはもったいないということで試みに土日に始めたものらしく、これまでは年に一回しか公開されていなかったとのこと。だから開いているのを見たことがなかったんだ。尚、その時には国宝の刀も展示されるとのこと。知っている人は毎年見に来られてるんだろうな。説明していただいたのは地元の方とのことで、何かを調べたりしたわけではなく、昔から聞いて知っていることを話しているだけと言っておられましたが、とても詳しかったです。言い伝えって凄いと思いました。

  換気のために窓が開いていてちょっと寒かったですが、とても勉強になりました。

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立派な神社、絵になります