あっという間に、夢から覚める日が、ついに来てしまった。
パッキングは前日にほぼ済ませて、3-4時間ぐらいは寝ることができたかな。
4時に起きて、荷物をまとめ、チェックアウトを済ませ、エレベーターで地下の駐車場へ。お世話になったホテルにさようなら。でもまだカルガリーまでのドライブが残っている。薄暗い中、出発したのは予定通りの05:30。
無事にフリーウェイ1に乗り、走り始めた。昨日から山火事らしき煙で視界が悪い所があり、道路が速度規制されたりしていたが、今朝は少しマシにはなっていたが、山から白い煙が出ているのが見えた。
ここでもグーグルマップのお陰で、薄暗い中でも自分が道に迷っていないことを確認しながら運転できるのは本当にありがたかった。紙の地図だとこうはいかず、昔は目的地に着くまで気が抜けなかったことを思い出す。
順調だったが、途中で眠くなって予定外の休憩。先日の居眠り運転の教訓で、ここで無理はしない。ただし、仮眠が熟睡にならないようにアラームはセットした。
景色は Banff 辺りの山が迫ってくる感じとは違い、だだっ広い平地の向こうに白い雪を被った山脈が見える感じ。これはこれで気持ちいい。
カルガリー市街に入り、ガソリンスタンドを探して住宅街に紛れ込んでしまった。日本でいう「何とかが丘」みたいなところだった。同じような家がぎっしり並んでいて、大きな街はこういうのが周囲にできるんだなと思った。
さて、ガソリンはソニーバンクのクレジットが使えなくて現金で払うことを覚悟していたので、足りるかどうか心配していたが、ふと思い出して別のクレジットカードを使って見たら、大丈夫だった!? なんだ、最初からそうすればよかった。
後は車を返すだけ。レンタカーの返却場所も、場所によっていろいろ違うので、それも心配だった。Rental Car Return という看板があり、それに従っていくと借りた時と同じ建物に入って行き、次にHertzの看板が出てきたのでそれに従っていくと、何となく見覚えのある場所へ。他の数台も着いたところでトランクを開けて荷物を降ろしたり手続きをしたりしている所だった。
その後ろに停めて、ホッと一息。すると借りた時に案内してくれた女の子が、確認に来てくれた。さすがにこちらのことは覚えていないようだったが。特に問題もなく、ガソリンのメータもチェックしてくれて OK!Thank you. Have a good day! と言われ、手続き終了。
スキー場の駐車場は未舗装で、この辺り独特の薄いグレーの泥で扉や床がけっこう汚れていたが、それはまったく気にしておらず、傷やへこみが無ければ問題ないようだった。予定通り、07:00 に返却完了!
借りる時、Jeepにアップグレードしてくれた係りの人が、ちゃんと時間までに返してくれよみたいなことを言っていたので、それには応えられたかな(^^)
スキー道具とスーツケースをカートに乗せて、エアカナダのチェックインカウンターへ。フライトは09:50なので、まだ余裕。手荷物は追加料金が必要だったが、板とブーツをセットで一つに数えてくれるだけましかな。板は成田と同じように大物用のセキュリティの所へ持って行って預けて、ようやく一息! 後はもう荷物も自分もお任せ。運んでもらうだけ。
もう旅も終わりなのに、その実感がない。まだ夢の中にいる気分。現実味が全然ない。ぼーっとしすぎて、あまり記憶がない。残りのキャッシュでスターバックスのコーヒーとデニッシュを買ったり、チョコレートを少し買って使い切ったのは覚えているが...
とにかく、飛行機に乗って、来た時と同じようにバンクーバーで乗り換えて、映画を見たり寝たりしているうちに成田に着いていた。着いてしまっていた。
荷物は出てくるのが少し遅く、スキー板は別の大物用の場所に移動してから、かなり待つことに。でも無事に出てきてくれて、大事な板との再会がちょっと嬉しかった。
税関では、今となっては昔のことに思えるが、コロナのワクチン接種の証明のためにアプリを入れて登録していたので、それを見せようとあたふたしていると、係りの人が良ければこちらで見ますよ、と言われたのでスマホを渡すと、ひょいひょいと確認して、はい大丈夫です、お気を付けてお帰り下さい、と通してくれた。まぁ、かっこ悪かったけど結果オーライ。
そして今度は、板とブーツを宅急便の窓口まで持って行き、預けて身軽に。このサービスは本当に助かる!これなくして海外スキー何て行けないと思う。
スーツケースを引いてJRの切符売り場へ。成田EXはネットで買えず、並ぶしかなかった。外国人の長い列の後ろに並び、30分ぐらいは待っただろうか、ようやく購入できた。すぐに乗れるものが取れたので、それに合わせて新幹線の指定席も変更した(これはネットでできるので便利)。人は多かったけど、まだ最終日の一日前と言うこともあってスムーズに移動、乗り継ぎができ、夜の9時ぐらいに家に帰ることができた。
よく無事に帰ってくることができたな~、と自分でも感心しつつ、実感はないけど、もう旅は終わったんだと、頭で納得しようとしていた。
こうしてブログを書いている今はもう、現実に戻っているのだけれど、こうして書いていると、写真を見ているとあの時の気持ちを思い出すことができる。それは同じ現実の中で生活しているけれど、前とは違うところ。
憧れだったカナダを思い出に変えることができた日でした。
おしまい(^^)/