いよいよ「カナダでスキー」の夢がかなう日が来た!早めに起きてホテルのレストランで朝食。コーヒーが美味い。ビュッフェではなく何とかBreakfastにしたら、トーストとポテトがやたら多かったので、箱をもらって昼用にテイクアウトさせてもらった。
部屋に荷物を取りに戻って、ちょっと多くなってしまった荷物を大きめのトートバックに詰め込んで車へ移動。ゲレンデの様子がわからないので、冬のスキーウェアと春スキー用のレインウェアの2セットを持って出発。(午前と午後で使い分けた)
行き先は "Lake Louise Ski Resort" ここでもスマホのグーグルマップがナビをしてくれるので大助かり。難なくフリーウェイ1号線に乗り、約1時間。ここでもロッキー山脈を見ながらの快適なドライブ。
ただ心配は、駐車場がどうなっているかわからない事。有料?無料?混んでる?空いてる?とにかく行くしかない。
無事についてみると、駐車場はガラガラ。でも実は有料で無料なのはもっと奥の方とかでは?と思いながら、予約専用の看板のあるレーンは避けて、Visitorの所へとりあえず停める。車はいるけどまばら。
ここに停めていいものかよくわからないので、ドアを開けて音楽鳴らしながら準備をしていた、ひげ面でサングラスをかけたお兄さんに、恐る恐るここはFreeで車を停めていい所?と訊くと。全然問題ないよとのこと。ラッキー空いてるし良かった!
自然とここは初めてか?どこから来た?と言う話になり、日本から20代の頃の夢を叶えに来た話した。すると何とその人が午前中一緒に滑ってコースを案内してくれることに!
この方はRezaさん、アラブ系の顔立ちで、とても陽気なスノーボーダー。シーズン中はインストラクターをしているらしい。
何せカナダで2番目に大きなスキー場なので、春スキーでクローズされているコースが多いとはいえ、案内図だけでは少々不安だったのでありがたい!
早速着替えて、ブーツを履いて、準備OK! 案内を買って出てくれた Reza さんと一緒に板を担いでゲレンデへ。
二人ともリフト券は持っているので、ゴンドラ乗り場へ直行。Rezaさんによると、この時期、朝一番の北斜面はガリガリに凍っていて滑っても楽しくないので、東斜面の方へ先に行って滑ろうとのこと。地元民の情報は抜け目ない。
で、ゴンドラに乗り込むと、ここでまた出会いが!
混んでもいないのに、年配の方が一緒に乗り込んできて、笑顔でRezaさんに「で、どこを滑るのが良い?」と聞いてくる。お互い知り合いだったのか?と思いきやそうではなく、やはり初対面。何でそんなに普通に話せるのか?と思っていると、Rezaさんは先ほどのコンディションの説明をしていた。すると「じゃあいっしょに滑るのがよさそうだな」と言って、この方も合流することに!名前はSheldonさん。年齢は何と73だったかな。スキー場のパトロールなんかも長年やっていて、コロラドのスキー場の永久Passを持っているとのこと!なにそれ?
初めてのスキー場で多少の不安はあったけど、滑りは1級より上の資格を持っているので、初対面の人達と一緒に滑るのをそれほど心配してなかったのだが、とんでもなかった。
この偶然出会った二人、めちゃくちゃ速い!リフト一本がやたらと長いのに、休憩無しでぶっ飛ばしていく!こっちがやっと追いつく頃には、楽しそうに話をしている。Rezaさんはフリースタイルのボードなのでよほどのスキルが無いとあんなには飛ばせない。Sheldonさんはスキーだけど、70過ぎ、しかもカービンではなく、ズレを多用するスキッディング系の滑り。何でそうも楽そうに早い?二人とも実に楽しそう。
予定外のカナダスキーの洗礼を受けることになった。幸せ (^^)
午前中、Rezaさんの案内で広いスキー場の中を、コンディションの良い所を選びながら縦横無尽に滑りまくった!って感じ。
初日の午前中で、もう足がパンパン。昼はいったん解散して、私は車で朝食の残りを食べて休憩。ポテトの塩味が嬉しかった。
午後、Sheldonさんは用事ができたのか集合場所に来なかったので、引き続き2人で滑ることに。残念ながら頂上はクローズして行くことができなかったが、オープンしている所はだいたい滑ることができた。(裏側の斜面も雪が少なく危険ということでクローズされていた)
気温が上がるにつれて雪が緩み、シャリシャリの春スキーに。脚がますます辛くなってきたので、3時ぐらいで切り上げることに。
Rezaさんのお陰で、最高に素晴らしい初日を過ごすことができて、幸せだった。
帰りは高速ではなく1Aという国道のような道を使ったが、途中で眠くなって、川の音が聞こえるパーキングで、昼寝をした(熟睡だった)。時差に慣れる必要があることを、こちらに来てこの時初めて気が付いた。
気が付けば、じわっと感動を味わう余裕もなく、結構ハードに、でもこれ以上ない形で、夢を叶えていたスキー初日だった。