日々の気づきと趣味のブログ

日常で気づいたことやスキーなどの趣味について綴っています。

初めてのバックカントリー

  昨日、憧れだったバックカントリーができました。初心者可のツアーに参加させてもらい、叶えることができました。

  天候に恵まれ、晴天で風も少なく最高のコンディションでした。さぞかし楽しめただろうと思われるかもしれませんが、私はとにかく他の方についていくのに必死で、そんな余裕はなかったというのが実際でした。

  2時間程度の登り行程を、スキーブーツにスノーシューを履き、スキー板をくくりつけたザックを背負って歩いたのですが、先ず、このスノーシューに慣れていない。自分で自分の足(スノーシュー)を踏んでしまい、転びそうになる。しかも、背中には重いザックを背負っているのでバランスを取るのも大変。

  事前にツアー会社さんに装備を確認したのですが、この時期は通常のゲレンデを滑る装備で大丈夫ということで、板、ブーツはもちろん、ウエアも普段スキー場で滑る時のもので行ったのですが、これらは全て「重い!」、山登りを考慮されたものではない。

   強度優先の重いブーツ+歩きづらいデモ用のスキーパンツ、それだけで歩きづらい状態なのに、ザックと板を背負っての山登り、慣れない者には苦行でしかありませんでした。

  歩き始めて、30分もすると聞こえるのは自分の荒い呼吸とバクバク鳴っている心臓の音だけ、気が付けば列から遅れている、でも足は思うように動かない、そんな感じでした。

  それでも最初は前の人に追いつこうと思っていたのですが、途中からそれすらも考えることができず、ひたすら重い足を上げて降ろしすことを左右繰り返すことだけしか意識できませんでした。

  何度も斜面の途中で立ち往生していると、見るに見かねたガイドさんとサポート役の方に、最後の急な登りは板とザックを運んでいただき、ようやく滑り出すところまでたどり着くことができました。

  本来、そんなことは許されないのですが、そこを曲げて助けて頂きました。サポート役の方は普段は敢えてそれはしないと言っておられました。ありがたいやら情けないやら、うっすらと感じながらも意識は遠くにあり、ただただ登りました。荷物は無くなったはずなのに、足は重く、一歩一歩に気合が必要でした。傍から見れば、亡霊かゾンビのようだったろうと思います。

  滑り出す前の一瞬だけ、目の前に広がる景色に「あーこんなきれいな場所が日本にもあったんだ~」と、意識の遠くで思いながら、でも、痙攣しかけた足と脚でこの斜面を降りるのかという絶望感のようなものの方が主でした (*_*)

  でも滑り出すと、前半の雪は思ったより滑りやすく、シューっとターン弧を描けて、「あ、楽しい!」と思うことができたのですが、後半は滑れる場所が限られ、岩や石が出たり隠れていたりする場所が散在。それらをガイドさんの指示で避けながら、かなり急な所、狭い所、板を担いで通る所など、アドベンチャーとかアトラクションと誰か言っていましたが、まさにそんな感じでスリル満点でした。アトラクションと違って滑る方は必至です (^^;

  でも何とか最後まで無事に滑り降りることができ、ようやくホッとすることができました。

  今回、初のバックカントリーでしたが、ガイドさんやそのサポートの方に、とてもお世話になり助けて頂いて、無事に帰ることができました。他の参加された方々も、私も最初はそうでしたとか、敢えて何も言わないで下さったりとか、とても暖かく接していただいて、感謝感謝でした。

  今は、辛かったことが強烈な印象として残っていますが、この後きっと、もうろうとした意識の中でちらっと眼に入った景色を思い出すのかなと思っています。

  今回、いろんなアドバイスをもらい、自分でもそれを実感できたので、今後に生かそうと思います。

  とにかく、助けて頂いた方々に、そして無事に行って帰ってこれた自分に感謝です! (^^)

白馬 バックカントリー (たぶん滑り出す前、昨日のことなのにはっきり覚えていない)