今日、小坂流加さんの「余命10年」を読み終わりました。病気になった人の心理がとてもリアルで驚きました。調べてみれば、ご本人も若くして発病し亡くなられたようで、実体験に基づいていたんですね。
いろいろ感動することはあったのですが、私には「自分と別れることも死なんだ」という言葉が衝撃でした。愛する人や家族と別れるというのは思い浮かぶのですが、今生きているこの自分と別れるっていうことを思ったことはことはありませんでした。
普段、自分のすることを責めたり、後悔したりしていますが、その自分がいなくなってしまう? 喜ぶことも悲しむことも無くなる?
ものすごく怖くなりました。もうこんな人生はいらないと思ったことがあったのに、それが無くなることが怖くなるって矛盾してますが、そう思いました。
いつかは誰でも自分自身とも別れなくてはいけない。表面では好きとか嫌いとか、幸せとか不幸とかあっても、この自分と一緒にいられることは、言葉で何と言っていいかわかりませんが、これ以上のことは無いのではないかと思います。
頭で考えると誰と誰が一緒にいると言う話をしているのか混乱しますが、でも間違いなく存在している存在のこと。何かが少し理解できた気がします。