日々の気づきと趣味のブログ

日常で気づいたことやスキーなどの趣味について綴っています。

不慣れな人をサポートしてくれる仕事

  まだ昼間は暑いですが、今日も夕立があって、日が沈むと涼しくなりました。やっぱり太陽は凄い!

  先週末、いつものようにサマースキーに行って、車中泊をして寝ていました。

  すると、夜中の3時半過ぎに父が入っていた施設から電話が入り、救急搬送されたとのこと。

  慌てて搬送先の病院へ向かおうとしましたが、高速道路に乗るインターの手前で医師から連絡が入り、心肺蘇生をこれ以上続けても難しいと言われ、止めてもらいました。

  慌てる必要もなくなり、ゆっくり病院に着いて、確認をして、その後、霊安室でビニールカーテン越しではなく、久しぶりに二人になれました。

  顔を見るのはちょっと怖かったのですが、そっと近づいて覗いてみると、意外にも(?)とても穏やかな顔をしていて驚きました。そして何かホッとしました。

  その後、家内が探して電話をしてくれたセレモニーホールのスタッフの方が迎えに来てくれて、実家近くの家族葬をする小振りの式場へ移動。

  あれやこれやと打ち合わせをして、翌日通夜で翌々日葬儀と決まりました。

  寝不足、ショック、そして無知の三重苦で放心状態にもかかわらず、葬儀屋さんのお陰でどんどん打ち合わせは進みました。

  こんな状態の人を相手に、いろんなオプションを付けて高額にすることなんて簡単だろうなと思いましたが、今回お願いした会社のスタッフさんは、こちらの意向をちゃんと聞いてくれ、無理強いをすることもありませんでした。若いお兄ちゃんなのにしっかりしてるな~、エライな~と、感心しながら話を進めました。

  そして、通夜、葬儀、火葬と、今度は若い女性のスタッフに担当が変わりましたが、スムーズに進行しもらい、悩んだり困ったりすることなく、終えることができました。

  小さな疑問や心配毎にも、ひとつひとつ丁寧に答えてくれて、参列者への気配りもちゃんとしていて、とても助かりました。葬儀に関する知識も豊富で感心しました。

  また、湯かんをしてくれた2人組の業者さんも女性だったのですが、手際よくなんだか明るくて、父が羨ましいぐらいでした。(気になって訊いてみたら、好きでこの仕事をやっているとのことでした!)

  司会も、生演奏のピアノも、それぞれプロの方が受け持ってやって下さり、遺族も参列者もまんまと泣かされました (^^)

  特別高額なわけでもなく、え?あれでこれも含まれてたの?と思うぐらいでした。

  やりたくても自分ではとてもできないことを、お金が仲介役となって、多くの方達が寄ってたかって助けてくれた感じでした。

  それぞれの人が、自分の得意なことを発揮して、一つの行事を素晴らしいものに仕立て上げてくれました。

  夜中に巡回をして、倒れた父を見つけてくれた施設の方から始まり、病院の医師や看護師さん、セレモニーホールのスタッフの方々、参列して下さった方々、そして私の家族がつないで見せてくれた暖かい奇跡でした。

  今回は、特別な場合でしたが、普段の生活も、会社で自分がしている仕事も、気付いていないだけで、奇跡で尊いものなのかもしれません。

よく使う散歩道、日によってはこんな非日常的に